大阪市営地下鉄のサインシステム・駅名標のフォント4

前回と前々回と前々々回に引き続き、大阪市営地下鉄のサインシステムのお話。


大阪市営地下鉄のサインシステムは

ヒゲ文字

オリジナル文字(守口-都島開業区間)

ゴシック4550(本町駅での先行試作版)

見出しゴMB31(現行)


という歴史を辿っていますが、その初期の文字であるヒゲ文字もかなり残されています。
以前ご紹介した天王寺駅の他に、東梅田駅谷町九丁目駅などにその様子を見ることが出来、野田阪神駅には2番ホームにホーム使用では唯一、現役のものがあります。


その中でもヒゲ文字だけでなく、まさに開業当時の雰囲気を残す駅がありました。

西長堀駅です。



サインシステムだけでなく、出入口の味気ないコンクリート+クリーム色塗装のみというレトロな出入口



5・6番出口にその様子を伺うことが出来ます。


このタイプの出入口は、昭和20年代御堂筋線天王寺昭和町駅開業当初まで遡ることが出来、当時の文献にも同じような出入口の写真が掲載されています。
終電延長で時刻表記の部分だけが上から張り紙をされて往時の雰囲気はやや損なわれましたが、長堀鶴見緑地線心斎橋〜大正の延伸があり、更新の機会があったにも関わらず、今でもこうして現役で稼動しています