僕らをつなげた「石本 隆一」氏と「大阪の地下鉄」

つなげた、といっても私はこれまで一度も氏をお見かけしたことはありません。*1



私は、小さな頃から大阪市営地下鉄が大好きでした。

生まれてかれこれ数十年になりますが、ここまでまぁブレずに地下鉄ファンをやってきたな、という想いはあります(笑)


幼稚園・小学校・中学校とまったくその基本スタンスは変わらず、級友に対しても「地下鉄マニア」で通っていましたし、
中学校の部活動の朝練をサボり、一人朝ラッシュ時の地下鉄に乗って「朝電」をしていたこともあります。笑
先生方もそれを知ってか、私の朝電は半ば黙認されていました(笑)し、鉄道の記念品や旅行先での切符をもらったりと、様々な場面でよくしてくださりました

学生時代は目立つようなガキ大将タイプでもなければ、おとなしく根暗な所謂「陰キャラ」タイプでもなく、
好きなことを好きなだけやる、あまりクラスの子らとは深く関わらない「変な存在」に見えたことに違いありません

しかし、ライトな鉄道マニアは居ても、ディープな地下鉄マニアという存在とはなかなか出会えませんでした。
それもそのはず、鉄道ファンの中でも地下鉄ファンというのはかなりニッチな存在で、
企業系で分けると関西ではJR西日本>阪急=京阪>近鉄……とあって、その先にようやく大阪市営地下鉄があるかな、という程度だと思います。


そんな中、私は第三軌条氏と出会いました。


私よりも大阪市営地下鉄のことに博識で、かつ頭もキレる。
彼は一足先に「なにわの地下鉄」を開設していましたが、遅れること半年後ほど私もサイトを開設、現在の「207GMP」が出来上がります。


そんなニッチ同士が出会った二人の共通のバイブルであったのは、石本隆一氏が書かれた「大阪の地下鉄」という書籍なのです。

1999年に発行されたこの書籍は、大阪市営地下鉄のことが昭和8年御堂筋線開業時から50系・30系の高度経済成長、
70系の花博輸送から当時最新鋭の21系18編成が運行開始されるまでの、大阪市営地下鉄「だけ」を扱った超ボリュームのある書籍でした。


1999年に購入してから15年程になりますが、今でもWebサイトの資料などで大活躍する書籍で大事にしまってあります。


何も接点のなかった大阪市営地下鉄好きな2人が、この書籍のおかげで今ではかけがえのない友人*2になっています。


おそらくこの石本氏の「大阪の地下鉄」がなかったら、私はおそらく大阪市営地下鉄に関しての知識はなかったか、
あるいはもう少し遅れていたかもしれない。また第三軌条氏と出会うことがあってもここまで仲良くはなれなかったかもしれない。



石本隆一氏の書籍が、今の207GMPの原点でもあるのです。

*1:以前テレビ大阪の「大阪地下鉄100のヒミツ」なる番組で、地下鉄マップのネクタイをした氏を見たのがおそらく最後だと思います

*2:さきほどまでLINEで話していたほどに。笑